糖質制限はなぜリバウンドを繰り返す?原因と対策【トレーナー解説】 | RE:NOW

糖質制限はなぜリバウンドを繰り返す?原因と対策【トレーナー解説】

  • ダイエット
  • リバウンド

パーソナルトレーナー/フィジーク選手

小林丈二

近年、ダイエットに成功している方も多い糖質制限

しかし、リバウンドしやすいとの声も。

結論から言うと、糖質制限は効果も高いですが、リバウンドもしやすいダイエット法

一方、正しい知識をもって行えば、その人の目標・目的にマッチする効果的なダイエット方法です。今回の記事では、「なぜ糖質制限はリバウンドを繰り返すのか?」「糖質制限でリバウンドを繰り返さないための心得」を紹介します。

ぜひ、糖質制限ダイエットを検討している、もしくは行っている方は最後までお読みください。

糖質制限ダイエットはなぜリバウンドを繰り返す恐れがあるのか

理由は以下のとおりです。

  • 糖質制限することで、筋肉まで分解されるから
  • 糖質制限することは心身ともにつらいため、ダイエット後の反動が大きい
  • 基本的に主食を制限することになるため、ずっと続けることは難しい

1つずつ詳しく説明していきます。

糖質制限することで、筋肉まで分解されるから

人間は活動する際のエネルギー源として糖質を利用します。

ですが、糖質制限ではエネルギー源の糖質が不足しているため、身体は筋肉をエネルギーとして分解。すると筋肉が落ち、消費カロリーの大部分を占める基礎代謝(なにもしなくても消費されるエネルギー)が落ちてしまいます。

結果的にカロリー消費の悪い、太りやすい身体になり、リバウンド。

これは「糖質制限で体重が落ちた」と喜んでいたら筋肉が落ちていたパターンです。

糖質制限することは心身ともにつらいため、ダイエット後の反動が大きい

ダイエットには精神的なストレスがつきものとはいえ、ストレスを感じる場合が多いです。

というのも、糖質制限は日本人が好んで食べる「お米」「パン」などの炭水化物を制限。食べられるのは、「肉」「魚」などのたんぱく質がメインです。

しかもおかず類を食べていれば、おのずとお米も食べたくなりますよね?

そこを我慢して目標体重をクリアしたとしても、我慢が爆発して元の体重に戻ってしまうことが非常に多いのです。

基本的に主食を制限することになるため、ずっと続けることは難しい

先ほども説明したように、主食をずっと制限することはつらく、続けることが難しいです。

ダイエット中に息抜きとして「少し糖質を摂取したら止まらなくなってしまった」なんてこともあります。それほど糖質は依存性があり、人間にとって大切な栄養素。

一方、ダイエットは継続が大切です。継続できなければ、次第にリバウンドしていくことが目に見えています。

ここまでの内容をまとめると、糖質制限は即効性が高くうまく行えば効果も高い一方、継続が難しい・リスクの大きいダイエット方法といえるでしょう。

では、リバウンドを繰り返さないためになにをすべきか、説明していきます。

糖質制限でリバウンドを繰り返さないための心得

冒頭のとおり、糖質制限を行ってダイエットを成功させ、身体を維持している人も多くいます。糖質制限はうまく行えば、非常に効果的なダイエット方法といえるでしょう。

そこで抑えたいのは以下のポイント。

  • 糖質制限だけではなく筋トレと組み合わせて痩せる
  • 糖質の制限値を30%程度に抑える
  • 低糖質商品をうまく活用する
  • カロリーを制限しすぎない

1つずつ詳しく説明していきます。

糖質制限だけではなく筋トレを組み合わせて痩せる

ダイエットの際、筋トレをするメリットは以下です。

  • ダイエットによる筋肉の減少を抑えることができる
  • 筋トレによる消費カロリーアップにより摂取できるカロリーが増える
  • 筋トレをすることで食事に対する意識が高まる

繰り返しになりますが、糖質制限で瘦せようとすると、糖質不足により筋肉まで分解されるリスクがあります

つまり体重は落ちたけど筋肉も一緒に落ちてしまい、貧相な身体つきに

そのため、筋肉量を維持するため、筋トレと組み合わせて行うのがおすすめです。しかも筋肉がつけば見た目も引き締まって印象も変わります。

脂肪だけを落として、理想の身体つきになるためにも筋トレと糖質制限を組み合わせて痩せましょう。

糖質の制限値を30%程度に抑える

糖質制限では完全に糖質を0にする必要はありません。

制限値を30%程度に抑えるだけでも体重は減少していくでしょう。例えば、1日の総摂取カロリー「2000キロカロリー」の場合、摂取できる糖質量は150∼160g程。計算式は以下のとおりです。

糖質の摂取量 = 2,000kcal×30% ÷ 4kcal/g (糖質1gあたりのカロリー)=150g

糖質量150gはコンビニのおにぎり4個分程です。

これを朝と昼のエネルギーが必要な時間帯に摂取することでエネルギー切れや倦怠感を防ぐことができます。極端にカットするとその時は良くても、必ず反動が後日でてきて過食の原因に。糖質の制限値をもち「これだけ食べていい」という心の安定がリバウンドを防ぐことに繋がります。

低糖質商品をうまく活用する

先ほども説明したように、糖質制限でも一定の糖質量は摂取できます。

ですが、糖質制限をしている方の多くは「もう少し量を食べたい」と考える方が多いです。

そんな方におすすめなのが、低糖質商品。低糖質商品であれば糖質の制限値内で量を食べることができ、カロリー摂取量も減らすことができます。現在、多くの低糖質商品が販売されていますのでうまく活用し、できるだけストレスフリーに「継続できるダイエット」をしましょう。

カロリーを制限しすぎない

ダイエットはカロリーを減らせば減らすほど痩せるわけではありません。糖質制限をしていると、糖質の制限値ばかりを気にして摂取カロリーが足りていないパターンもあります。カロリーを減らすほど、身体への負担は大きくなり、リバウンドをしやすくなります。糖質制限で糖質を抑えている分、たんぱく質と良質な脂質を摂取し、カロリーを減らし過ぎないようにしましょう。

まとめ

今回は「糖質制限でリバウンドを繰り返す理由」、「リバウンドを繰り返さないための心得」を紹介しました。

正しく行えば、即効性もあり効果の高い糖質制限ですが、決して楽にできるダイエットではありません。いろいろなダイエット法を試し、自分に合っているものを探すことは大切ですが、まずは健康的に継続できるダイエットを心がけましょう。「楽そうだから糖質制限をする」という発想だとうまくいきません。

どんなダイエット法にもメリット、デメリットがあります。正しい知識を手に入れて健康的に理想の身体を目指しましょう。この記事が少しでもダイエットの参考になれば幸いです。ここまで読んでくださりありがとうございました。

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本記事の執筆者

パーソナルトレーナー/フィジーク選手

小林丈二

「楽しく、やりがいのある筋トレを多くの人に広めたい」
この思い1つで自身の経験を元に筋トレに関する発信をしています。

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