胸だけに脂肪はつけられる?バストアップの秘訣とは | RE:NOW

胸だけに脂肪はつけられる?バストアップの秘訣とは

理学療法士・パーソナルトレーナー

鈴木裕子

女性の象徴とも言える「胸」は多くの人がコンプレックスを持ちやすいパーツの一つではないでしょうか。サプリメントやマッサージクリーム、育乳ブラなど世の中にバストアップのための商品がたくさん出ているのは、それだけ小さいバストに悩んでいる人が多いということ。

胸は主に脂肪でできていますが、胸だけに脂肪をつけることは可能なのでしょうか。

今回は太らずにバストアップをする方法をご紹介していきます。

基本的に胸だけ脂肪をつけるのは難しい

胸の構造として主に脂肪が9割、乳腺が1割と言われているため脂肪がつけばバストアップが期待できます。太りたくないけど、胸だけに脂肪がついてくれたら・・・そう思う方も多いと思います。ですが、結論からいうと胸だけに脂肪をつけるのは残念ながら難しいです。

なぜなら、食事で摂ったカロリーのうち余ったカロリーは肝臓で中性脂肪として合成され皮下脂肪として蓄えられますが、どうしても肝臓に近いお腹やお尻が先に皮下脂肪がつきやすいからです。

そこで注目すべきは乳腺です。乳腺は母乳を分泌する器官で、妊娠中や産後は乳腺の働きが活発になるために胸が大きくなります。

よくバストアップのためのマッサージが紹介されていますが、マッサージが直接的に脂肪の増加につながるわけではありません。ですが、乳腺の働きを良くするためには効果があると言われています。

そのため、普段から乳腺の働きを良くしておくことで母乳を分泌するための大切な器官が発達し、その大切な器官を守るために脂肪が胸に集まってくるという状態をつくっておくことがポイントです。

参考:東京美容外科

では、胸の脂肪や乳腺の働きをこれ以上落とさないためには、どのようにしたら良いのでしょうか。

胸の脂肪・乳腺をこれ以上落とさない方法

胸は9割が脂肪で構成され、乳腺の役割が重要とお伝えしました。では、どうしたら脂肪や乳腺の働きをキープできるのでしょうか。3つのポイントをご紹介します。

栄養バランスの取れた食事で女性ホルモンの乱れ・筋肉の低下を予防

胸は生理や妊娠などで張りを感じるように、女性ホルモンが大きく影響しています。ホルモンのバランスを整えるには、まずは食事が大切です。食事もバランス良く摂取することが大切ですが、特にバストアップに効果的な食材をご紹介します。

女性ホルモンといえばイソフラボンをイメージする人も多いのではないでしょうか。イソフラボンはエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンと似た働きをすることで有名になりました。

イソフラボンは大豆に多く含まれるため、以下の大豆製品を意識して摂ることでバストアップが期待できます。

・納豆
・豆腐
・豆乳
・味噌
・きな粉

また、エストロゲン自体の分泌を促す栄養素としてボロンがあります。初めて聞く方も多いと思いますが、ボロンはミネラルの一種で、多く含まれる食材は以下の通りです。

・キャベツ
・海藻
・りんご
・ぶどう
・ナッツ類
・はちみつ
・ブロッコリー

また、胸は大胸筋という筋肉が土台となって支えています。この大胸筋の筋肉が低下してしまうと胸も小さく、垂れ下がってしまいます。大胸筋の鍛え方は後ほどご紹介しますが、筋肉の低下を防ぐためにはタンパク質をしっかり摂ることが重要です。

タンパク質は先ほど紹介した大豆製品に多く含まれていますので、筋肉の面からも大豆製品を摂ることはおすすめです。さらに、魚や卵も良質な脂質とともにタンパク質が摂れるので意識して取り入れてみると良いでしょう。

十分な睡眠により女性ホルモンの分泌を促進

食事に加えて、睡眠もホルモンバランスを整えるのに重要です。女性ホルモンは22時から2時の間に最も分泌されると言われています。そのため、その時間にしっかりと睡眠を取れているかどうかが女性ホルモンの分泌に影響を与えるのです。

質の良い睡眠をこの時間帯に摂れるように、身体を温めたり、リラックスするなどして環境を整えましょう。

ナイトブラ·スポーツブラで形をキープ

食事や睡眠などで身体の中を整えるのにプラスして、ナイトブラやスポーツブラでバストの形をキープすることが大切です。

胸は脂肪が9割、乳腺が1割とお伝えしましたが、脂肪や乳腺を支えてくれるのがクーパー靭帯です。これが伸びたり切れたりしてしまうと、形が崩れてしまったり小さく見えてしまう原因になります。バストの形をキープするためにはナイトブラやスポーツブラでクーパー靭帯の負担を減らしてあげることが大切です。寝ている時はバストが横に流れるのを防ぐためにナイトブラをつけましょう。

ナイトブラは起きている時にかかる重力と寝ている時にかかる重力の違いを考えて作られており、さらに日中のブラと違い締め付け感が少なく作られています。

また、スポーツをする人はスポーツブラ使いましょう。スポーツブラは伸縮性があるので運動してもずれにくく、ランニングなどの縦揺れを抑えてくれる効果があります。

場面にあったブラでクーパー靭帯の負担を減らしましょう。

食事や睡眠などでバストアップしやすい生活習慣がわかりましたが、早く効果を出したい人は筋トレがおすすめです。次にバストアップに効果的な筋トレをご紹介します。

バストアップしたいなら大胸筋を鍛える

バストアップを目指すのであれば大胸筋を鍛えることが重要です。先ほどもお伝えしましたが、胸は大胸筋が土台になって支えています。クーパー靭帯は大胸筋と繋がっており、大胸筋を鍛えることでハリのある胸が目指せます。今まで使っていなかった筋肉に少し刺激が入るだけでも筋肉に程よい緊張が出るので、バストアップが目に見える効果として感じやすいでしょう。

大胸筋の筋トレ方法としては合掌して両手で押し合うというトレーニングが有名ですが、それ以外にも道具を使わずに簡単にできる方法がいくつかありますので、以下の記事を参考にぜひ取り入れてみてください。

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まとめ

今回は女性の悩みで多い胸について、脂肪をつける方法やバストアップにつながる方法をご紹介しました。

胸は脂肪が9割ということで脂肪をつけるために乳腺の働きを良くすることが大切です。マッサージや女性ホルモンの分泌を促す食事や睡眠を意識してみましょう。また、大胸筋のトレーニングにより綺麗なバストのためのベースを作り、ナイトブラやスポーツブラでクーパー靭帯をサポートすることも大切です。

ぜひ、できることから取り入れてバストアップを目指しましょう。

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本記事の執筆者

理学療法士・パーソナルトレーナー

鈴木裕子

理学療法士・パーソナルトレーナー・2児のママ。つくば市の自宅サロンREPAIRでリハビリからボディメイク、産後ケアなどお客様にあったメニューで健康的な身体作りをサポートしています♪

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