足だけ痩せない本当の理由【ダイエットのプロが解説】 2022.08.18 ダイエット ダイエットの悩み 元ライザップトレーナー ちゃろ 「ダイエットをしているけど、足だけ痩せない…」 このようなお悩みを抱えている女性は非常に多いです。実は、ダイエットが必ずしも足痩せに効果的とは限りません。足痩せには、体脂肪を減らすこと以外にも様々な要因が関係しており、その要因に特化した対策が必要だからです。 この記事では、足だけ痩せない本当の理由と、足痩せをする方法をお伝えします。 目次 実はダイエットで足だけ痩せるのは難しい足だけ痩せない本当の理由試して欲しい!足痩せエクササイズ5つと生活習慣の改善足だけ痩せない方におすすめ!足痩せ専門パーソナルジムまとめ 実はダイエットで足だけ痩せるのは難しい 冒頭でもお伝えしましたが、足痩せには、必ずしもダイエットが効果的とは限りません。 なぜなら、体脂肪は部分的に減少するのではなく、体全体から減少するから。 たとえば、足痩せのために食事制限やスクワットをいくらしようとも、その部分の体脂肪だけが落ちることは考えにくい。 つまり、ダイエットで足だけ痩せることは現実的に難しいのです。 とはいえ、方法がないわけではありません。 それにはまず足だけ痩せない本当の原因を知る必要があります。続けて解説していきますね。 足だけ痩せない本当の理由 足だけ痩せない理由はおもに、前ももや外ももの筋肉が緊張しているからです。 つまり「筋肉の付き方」に偏りが生じており、足だけ太く見えてしまっている状態。まずは筋肉を偏りなく使えるような骨格に調整することが大切です。 では、そもそもなぜ、前ももと外ももが張ってしまうのでしょうか。その理由を次で解説します。 股関節が内側にねじれている 股関節は、太ももの骨と骨盤をつないでいる球状の関節です。通常は骨盤にしっかりはまっていますが、何らかの原因で内側にねじれる(内旋する)ことがあります。股関節が内旋すると、股関節付近にある大転子という部分が出っぱることで、その周辺にある太ももの筋肉が外側へ押し出されます。 この状態だとお尻に力に入らないので、知らずのうちに外ももや前ももばかりが張るようになり、足が太く見えてしまうのです。 骨盤が前傾している 骨盤は、骨格のバランスを整える重要な役割があります。したがって、骨盤が正常な位置から前や後ろに傾いてしまうと、全身のバランスが崩れ、特定の筋肉ばかりが働いてしまうのです。特に骨盤が前傾になると、体重が前ももにかかりやすくなり、お尻の力が抜けた状態になります。 そうなると、日常的に前ももが酷使されることになるので、筋肉が大きく張り出し、足が太く見えてしまう原因に。 むくみにより水分や老廃物が溜まっている 足だけ痩せない理由には、骨格のバランスとは別に「むくみ」が原因である可能性も。むくみは、細胞と血管の間にある間質液(水分)が増えることで生じます。そうなると、水分によって体が膨張するので、むくみのある部分だけ太く見えます。特に下半身は上半身に比べて重力がかかりやすく、血管内の圧力が増すため、血液中の水分が間質液へ流れやすいです。つまり足だけ痩せないという結果になります。 以上が足が太くなってしまう原因。ようするに、姿勢とむくみ。 この2つを改善することで前・外ももの張りが解消され、足痩せにつながるのです。では具体的な改善方法についてみていきましょう。 試して欲しい!足痩せエクササイズ5つと生活習慣の改善 繰り返しになりますが、足痩せを実現するためには、前・外ももの張りを解消する必要があります。 そのためには、下記のような2パターンのエクササイズを行い、股関節・骨盤の位置を正しく調整しましょう。 ・ストレッチ:硬くなった筋肉をほぐすことで、骨盤や股関節の位置を調整する ・トレーニング:弱くなった筋肉を鍛えることで、足全体で体重を支えるようにする それでは、エクササイズのやり方を詳しく解説します。 ストレッチ(ほぐし) 足痩せをする上で非常に重要なのがストレッチです。 というのも硬くなった筋肉は骨格を引っ張る性質があり、骨盤が前傾したり、股関節が内旋したりする原因。そうなると、硬くなった前・外ももの筋肉ばかりを使うことになります。 下半身の筋肉をバランスよく使えるようになるために、まずは下記の動画のようなストレッチを取り入れましょう。 前・外もものストレッチ ※動作の解説は08:20より〜 このストレッチは、フォームローラーという器具によって、前・外ももの「筋膜」をはがします。筋膜とは筋肉を覆っている膜のことで、筋肉の柔軟性に深く関わっている組織です。癒着・萎縮する特性があるので、フォームローラーでほぐす必要があります。なお、フォームローラーがない場合は、テニスボールや水の入ったペットボトルでも代替可能です。 ほぐしのポイントは下記の通り。 前もものほぐし ・フォームローラーを前ももに押しつけながら転がす ・前ももの上側と下側で分けながらほぐす ・片側1セットを30秒ずつ 外もものほぐし ・フォームローラーを外ももに押しつけながら転がす ・膝あたりから大転子(出っ張っている部分)までほぐす ・片側1セットを30秒ずつ行う 股関節のストレッチ ※動作の解説は10:00より〜 このストレッチでは、股関節の内側のねじれ(内旋)を改善します。内旋を改善するには、逆の動きである「外旋方向」に股関節を回すことが効果的です。股関節が内旋している人は、お尻側面の筋肉が硬くなっているので、しっかりと伸ばされていることを感じながら動作を行いましょう。 ストレッチのポイントは下記の通りです。 ・動作中は背中は丸めず、骨盤を立てる ・上体を前に傾けた上体でキープする ・片側1セットを60秒ずつ行う トレーニング ストレッチが完了したら、トレーニングに移行します。トレーニングを先にやっても問題はないですが、硬くなった筋肉によってフォームが乱れる恐れがあるので、ストレッチ→トレーニングの順番が効率的なやり方です。前・外ももが張っている人は、内ももの筋肉が衰えていることが多いため、下記の2種目のトレーニングを行いましょう。 ワイドスクワット ワイドスクワットはその名の通り、足を大きく広げながら行うスクワットです。スクワットは足幅によって負荷のかかる部位が変わり、ワイドに足幅を広げると内ももを鍛えられます。ダンベルなどを持ちながら動作を行うと負荷が増すので、余裕があれば試してみましょう。 動作のポイントは下記の通りです。 ・足幅を肩幅の1.5倍程度に広げる ・つまさきの角度は45度 ・上体を起こしたまましゃがむ ・膝はつまさきと同じ向き(内側に入らないようにする) ・15〜20回を3セット行う アダクション アダクションは、内ももを鍛える上で比較的とり組みやすいトレーニング種目です。ワイドスクワットは股関節や膝関節など複数の関節を連動する種目なので、人によっては動作が難しいことがあります。しかしアダクションは、股関節のみを動かすため、内ももに集中したトレーニングが可能です。 動作のポイントは下記の通り。 ・横向きに寝た状態から、体を前や後ろに倒さない ・脚は上方向に上げ切り、床に降ろし切らない ・膝は曲げず、脚を伸ばす ・15〜20回を3セットずつ行う さて、ここまでは骨格のバランスを整えるためのストレッチ・トレーニングの内容について解説しました。 実は足痩せには、生活習慣も大きく関わっています。これから解説する内容に当てはまっているなら、意識的に改善しましょう。 生活習慣の改善 足痩せに影響をあたえる生活習慣は、下記の通りです。 ・イスの座り方 ・歩き方 ・食生活 それでは順番に解説しますね。 イスの座り方 イスに座るときに足を組んだり、内股になったりすると、外ももが張りやすくなります。これは股関節が内旋することが原因です。デスクワークがメインの人は、両足のくるぶしをくっつけて座ることを意識しましょう。なお、足を組むことがクセづいている場合は、片側の膝あたりにもう一方の足首を置くようにして座ると、股関節が安定します。 歩き方 つまさき重心で歩くクセのある人は、ふくらはぎに負荷がかかりやすいです。そうなると、ふくらはぎの筋肉が張ってしまうので、足が太くなってしまいます。特にハイヒールを履く習慣がある女性は、常につまさきに重心がかかりがちです。歩くときは、歩幅を広く、カカトから地面につけるようにすると、ふくらはぎへの負担を軽減できます。 食生活 食生活の乱れは「むくみ」につながります。むくみの原因として多いのが、塩分量の高い食事です。人間には塩分濃度を一定に保とうとする働きが備わっています。つまり塩分を過剰に摂取すると、濃度を薄めるための水分が体内に溜まりやすくなるのです。また、血中のたんぱく質(アルブミン)が不足してしまうことも、むくみの原因の一つ。お肉、お魚、卵などのたんぱく質は日ごろから食事に取り入れていきましょう。 以上が生活習慣の改善策。ここまで解説したエクササイズをコツコツやり、生活習慣を見直していけば、足のスタイルに変化が出るはずです。 とはいえ、自分一人で毎日つづけることも大変だったりしますよね。そこで次は、足痩せ専門のパーソナルジムをご紹介します。 足だけ痩せない方におすすめ!足痩せ専門パーソナルジム パーソナルジムは全身を鍛えながらダイエットをするイメージが根強いですが、足痩せ指導に特化したジムもあります。 ただ痩せるのではなく、ストレッチ・ほぐしなどの骨格調整やトレーニングを組み合わせることで、根本的に美脚を目指すことが可能。足痩せの知識が豊富なプロが、その人の体の状態にあわせた指導してくれるので、自分一人だと続かない人におすすめですよ。 [xyz-ihs snippet=”recommend-gyms-for-lower-body”] まとめ 今回は、足だけ痩せない本当の理由について解説しました。 足痩せに必要なことをまとめると、 ・股関節や骨盤のバランスを整える ・むくみを解消する ・座り方や歩き方を改善する でした!この記事で紹介したストレッチ・トレーニングを実践して、ぜひ足痩せを実現させましょう! [xyz-ihs snippet=”snippet-view-at-end”] Let’s SHARE!