筋トレで汗をかかなくても効果はあるのか?【トレーナーが解説】 | RE:NOW

筋トレで汗をかかなくても効果はあるのか?【トレーナーが解説】

  • 筋トレの悩み

元パーソナルトレーナー兼スタジオインストラクター

RE:NOW編集部 hoshino

「筋トレで汗をかかないけど、効果はあるのか」

「汗をかくまで筋トレするべきではないか」

筋トレをしていて、このような不安を感じる方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、筋トレで汗をかかなくても効果がある理由から汗と脂肪燃焼の関係まで解説していきます。

これを参考に、不安を解消して筋トレに励んでいきましょう。

筋トレで汗をかかなくても効果はある理由

結論、筋トレの効果は汗をかかなくても得られます

なぜなら、発汗と筋トレの効果には相関性がないからです。

ここからは、下記の2点についてくわしく解説します。

・汗をかくかどうかは運動量次第

・短い時間でも筋肉は鍛えられる

汗をかくかどうかは運動量次第

「筋トレだと汗をかかないけど、ランニングのような有酸素運動だと汗をかく」という人は多いのではないでしょうか。

両者の違いは、ズバリ”運動量”にあります。ここでいう運動量とは、長時間の継続的な身体活動になります。

筋トレは1セットあたりの時間が短く、セット間に休憩を挟むことが一般的でしょう。

対して有酸素運動は、長い時間動き続ける必要がありますよね。

身体は長い時間動き続けることで徐々に温まっていき、上昇した体温を下げようと発汗します。

すなわち、筋トレは発汗する前に休憩が入ってしまうため、有酸素運動のように継続的に運動する方が発汗しやすいのです。

短い時間でも筋肉は鍛えられる

前の話に付随しますが、筋肉は短時間で鍛えることが可能です。

筋トレは有酸素運動のような持久力を必要とする運動ではないため、運動量が必然的に少なくなります。

そのため、汗をかく前に筋トレを終えることも往々にしてあるのです。

ここまで、筋トレで汗をかかなくても効果はある理由について解説しました。

次の章では、そもそもなぜ汗をかくのかについて解説します。

そもそもなぜ汗をかくのか

汗をかく理由は、「体温を一定に保つため」です。

体の機能を正常に働かせるためには、体温を一定に保つ必要があります。

なぜなら、人間は体温変化の許容範囲が狭く、34度以下または43度以上になると生命維持が難しくなるからです。

運動をすると体温が上昇するため、発汗によって身体の表面から熱を放出し身体を冷やします

つまり、汗というのは体温調整の役割がメインであり、筋トレの効果に強い影響を及ぼすわけではありません。

発汗にはデメリットもある

発汗は体温維持に必要不可欠ですが、筋トレにおいてデメリットもあります。

おもなデメリットは下記の2つです。

・筋肉がつりやすくなる
・筋肉の成長が阻害される

なお、発汗後、適切な水分摂取をおこなっていれば上記の症状は起こりにくくなります。

筋肉がつりやすくなる

汗をかくと、水分とともにミネラル(とくにナトリウム)が体外へ排出されます。ミネラルは筋肉や神経の働きを調整する作用があるため、不足すると筋肉がつる原因になるのです。

筋肉がつれば正しいフォームで筋トレができないことはもちろん、怪我につながる恐れもあります。

筋肉の成長が阻害される

発汗によって体内の水分が不足すると、血流が悪くなります。血液は酸素や栄養素を体の各細胞へ運搬する役割があるので、流れが悪くなると筋肉の成長が阻害される恐れも

また、筋肉の約6〜7割は水分で構成されています。そのため、発汗によって筋肉内の水分が減少すると筋収縮がしずらくなり、筋トレのパフォーマンスも低下するのです。

このように、汗をかくことで筋トレに悪影響を及ぼす可能性もあります。必ずしも汗をかけばいいというわけではないことも知っておきましょう。

次の章では、汗をかいても脂肪が燃焼されるわけではないことについて解説します。

汗をかいても脂肪が燃焼されるわけではない

発汗と筋トレの効果には相関性がないことを解説しましたが、脂肪燃焼についても同様です。

汗をかくと少しの間、体重が落ちることがありますよね。

これは、汗によって水分が抜けている状態であり、脂肪が燃焼されたわけではありません。

また、人間は体液を生命維持のために一定量に保とうとします。そのため、汗をかいて体重が落ちたとしても、しばらく生活すると体重は元に戻るのです。

発汗による体重減少は水分によるものであり、一時的な現象ということを知っておきましょう。

まとめ

筋トレで汗をかかなくても効果はあります。それは、汗をかくかどうかは運動量次第ですし、筋肉は短い時間で鍛えられるから。

すなわち、発汗と筋トレの効果には相関性はないのです。筋トレで効果を出すためには、しっかりと筋肉に負荷を与えること。

正しくしっかりと負荷を与えて効果を出すために、パーソナルジムを活用してみるのもあり。

専門のパーソナルトレーナーが伴走して、適切な負荷で正しいトレーニングに導いてくれます。

ぜひ、筋トレに取り組んでいきましょう。

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本記事の執筆者

元パーソナルトレーナー兼スタジオインストラクター

RE:NOW編集部 hoshino

元パーソナルトレーナー兼スタジオインストラクター。現在は、パーソナルトレーナーの育成やレッスンプログラムの開発、フィットネス関連の企画・戦略に従事。
フィットネス関連の様々な情報をお届けしています。

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