パーソナルジムの市場規模はズバリ500億円?!【試算方法も解説】 | RE:NOW

パーソナルジムの市場規模はズバリ500億円?!【試算方法も解説】

  • パーソナルジム特集

RE:NOW編集部

高澤

RE:NOWでは普段、パーソナルジム関連情報や筋トレ・ダイエット情報を発信していますが、本日はパーソナルジムの市場規模について紹介します。

というのも、市場規模はビジネスの大きさを示す重要な指標ですが、「パーソナルジム 市場規模」で検索しても明確な答えは得られなかったからです。そこで今回独自に試算してみることにしました。

さきに結論をいうと、今回の試算ではパーソナルジムの市場規模は500億円となり、フィットネスクラブ全体の約10%を占める結果となります。

もちろん、市場規模を正確に図ることは難しいため、仮説や前提を用いながら試算しています。

以下でくわしく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

パーソナルジムの市場規模

繰り返しになりますが、「パーソナルジム 市場規模」で検索しても明確な答えは得られません

たとえば、こちらの資料では、

・日本のパーソナルトレーニング市場は、1,000億規模ではないか

とありますが、計算根拠がなく推測に過ぎないからです。

そこで以下の方法で簡易的に試算してみます。

・ パーソナルジム業界全体の店舗数×1店舗あたりの平均売上で試算

くわしくみていきましょう。

パーソナルジム業界全体の店舗数

RE:NOWには全国のパーソナルジムが1000店舗以上登録されています。

大手・中堅のパーソナルジムはほとんどすべて登録されているので、あくまでも想定になりますが、パーソナルジム業界全体では1500店舗くらいだと考えられます。

簡易的な試算になりますが、RE:NOW以外のポータルサイトをみても、おおむね1,000-1,200店舗の登録なので、それほどズレた想定ではないと考えています。

1店舗あたりの平均売上

1店舗あたりの売上はエリアや店舗の大きさによって異なります。

また同時に複数人がトレーニングするジムと完全個室のプライベートジムでは稼働率が違うため、売上も異なるでしょう。そしてライザップや24/7Workoutなどの上場企業を除き、ほとんどのパーソナルジムの売上は非公開

そのため、基本的に試算は難しいです。

とはいえ、前提をおきながら試算したいと思います。

パーソナルジムの売上高は人件費と相関関係がある

パーソナルジムは、お客様に対してトレーナーがマンツーマンで指導にあたるため、基本的に労働集約型のビジネスです。

つまり、パーソナルジムの費用の多くはトレーナーの人件費であり、売上に応じてトレーナーの数も増えていく傾向があります。そのため、売上と人件費はある程度相関関係があると考えられます。

この前提に立ち、パーソナルジムの1店舗あたりのトレーナー数をみていきましょう。

トレーナーの数をベースに考えると、1店舗あたりの想定年間売上高は1,800万円

パーソナルジムのホームページにはトレーナーの紹介がありますが、大手を除き、店舗あたりトレーナーが1-3名のところが多いです。実際、RE:NOWの掲載にあたりトレーナー情報もいただいていますが、1店舗あたり4名以上トレーナーがいるジムは少ない

たとえば、トレーナー1名の人件費を月額30万円と考えると、店舗あたりの人件費は90万円。それに家賃・広告費などもろもろの経費を考慮すると、1ヶ月の費用は130万円くらいと想定されます。

それに利益など乗せて、売上150万円くらいが平均的なラインだと試算できます。年間だと1800万円になります。

なお、最近はコロナの影響もあり、パーソナルジムの売却案件も増えています。M&Aサイトに掲載されているパーソナルジムの売上高をいくつかみてみると、

  • 0円〜500万円
  • 1,000万円〜2,500万円
  • 500万円〜1,000万円
  • 1,000万円以下
  • 0円〜1,000万円

となっています。

もちろん売りにでているということは業績が思わしくない可能性がありますが、その点を考慮しても、1店舗あたり年間売上1,800万円という試算はそれほど外れてはいないのではと考えられます。

参考:

試算結果:市場規模500億円

これまでの内容を簡単な表にまとめると、以下の通りです。

店舗数 売上高(億円)
ライザップ 123 208
24/7Workout 71 57
上記2ジム以外 1306 235
業界全体 1500 500

※ライザップの売上高は2021年3月期「有価証券報告書」のRIZAP株式会社の売上を参照。
※24/7Worktouの売上高は2020年11月期「有価証券報告書」を参照。
※上記2ジム以外の売上高は、店舗数×1店舗あたりの売上高(1800万円)で算出

ライザップと24/7Workoutは上場企業のため、有価証券報告書の数値を参考にパーソナルジムの売上高を記載しています。それぞれ、208億円57億円

くわえて、この2つを除いたジム1,306店舗の売上高はさきほどの年間売上1,800万円を乗じて試算し、235億円

この3つの売上高を合計すると、パーソナルジムの市場規模は500億円となります。

では市場規模500億円という数値はフィットネスクラブ全体でみると、どのくらいの規模なのでしょうか。

パーソナルジムの市場規模はフィットネスクラブ全体の10%程度

こちらの記事によれば、フィットネスクラブの市場規模は4800億円と言われています。

そのため、パーソナルジムの市場規模は全体の約10%と試算。

まだまだ割合的には少ないです。

とはいえ、フィットネスクラブのなかでも、パーソナルジムは成長株。今後、市場規模全体に占める割合も増えていくことが見込まれます。

それでは本日は以上です。

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本記事の執筆者

RE:NOW編集部

高澤

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