ケトーシス状態で痩せないときの打開策【スルスル体脂肪を落とせる】 | RE:NOW

ケトーシス状態で痩せないときの打開策【スルスル体脂肪を落とせる】

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管理栄養士・幼児食マイスター

kawano

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ケトジェニックダイエットを始めて数日、体はケトーシス状態のはずなのに全然痩せないと焦りますよね。結果が目に見えないと諦めたくなる方もいるでしょう。

ケトーシス状態でも痩せないのには、原因があります。きちんと対策すれば、あなたもスルスルと体脂肪を落とせるはずです。

この記事では、ケトーシス状態なのに痩せない原因と対策について解説します。痩せた後の体型維持のコツもお伝えするので、ケトジェニックを成功させたい方は、ぜひ参考にしてください。

ケトーシス状態なのに痩せない原因

ケトーシス状態で痩せない原因は4つ考えられます。

  1. カロリーの摂り過ぎ
  2. PFCバランスの偏り
  3. 腸内環境の悪化
  4. 期間が短い

くわしく確認していきましょう。

1.カロリーの摂り過ぎ

ただ単に摂取カロリーが多過ぎ可能性があります。体脂肪は摂取カロリー<消費カロリーの状態を維持することで減らせるので、ケトーシス状態になったとしても、カロリーを摂り過ぎれば痩せません。

とくに「ケトジェニックダイエットは糖質さえ控えれば何をどれだけ食べてもいい」と思い込んでいる方は、注意が必要です。

2.PFCバランスの偏り

PFCバランスが崩れると、ケトーシス状態でも痩せない場合もあります。

ケトジェニックダイエットを成功させるためには、たんぱく質(P)・脂質(F)・炭水化物(C)の割合が非常に大切です。P:F:C=15%:80%:5%の割合がベストと言われており、PとFがうまくコントロールできないと効果を感じにくくなります。

たとえば「肉はいくら食べてもいい」と暴食していると、P(たんぱく質)の割合は確実に増えており、F(脂質)の質も悪いです。摂取カロリーとPFCバランスは必ず見直しましょう。

3.腸内環境の悪化

腸内環境が悪化し、痩せられない方もいます。ケトーシス状態にするため糖質を極端にとらなくなると、腸の働きが悪くなり、栄養素の代謝(消化・吸収)力が落ちるからです。

腸内細菌のうち善玉菌は糖質を、悪玉菌は動物性のたんぱく質をエサに活動します。ケトーシス状態にするために糖質を制限し肉ばかり食べていると、悪玉菌が優勢となり腸内環境は悪化。

腸はさまざまな栄養素を吸収する場であり、かつ食欲を調整するホルモンの分泌場です。そのため、腸内環境が悪化すれば腸の機能が低下し、痩せにくくなります。

4.期間が短い

ケトーシス状態に入ってから日が浅い場合も、痩せたと実感できません。体脂肪は1kgで7200kcalもあり、ケトーシスに入ったからといって急に減ることはないからです。

また人の体は個人差が大きく、同じ食事を食べたとしても、体重の減り方や体脂肪の落ち方は千差万別。ケトーシスになって1日で体脂肪が落ち始める方がいれば、4日くらいして変化を感じる方もいます。

他人はあくまで「目安」とし、比べ過ぎないように。

次の章ではケトーシス状態をできる限り早く導くコツを紹介します。

ケトーシス状態になってスルスル痩せる5つのコツ

ケトーシス状態になってスルスルと痩せるコツは5つです。

  1. 摂取カロリーは適量を意識
  2. PFCバランスは整える
  3. 良質な脂質をとる
  4. 野菜・きのこ・海藻もしっかり食べる
  5. 2週間以上は続ける

1.摂取カロリーは適量を意識

摂取カロリーは適量を意識しましょう。摂り過ぎれば痩せませんし、少なすぎれば代謝が落ちて痩せにくい体質になるからです。

ご自身の適量は、以下の式を参考に計算してみてください。

適量の1日の総摂取カロリー(kcal)=身長(m)×身長(m)×22×28

身長157㎝の方なら、1.57×1.57×22×28=1518kcalとなります。1400~1600kcalを目安に食事をとれると理想的です。

2.PFCバランスは整える

PFCバランスを整えましょう。ケトジェニックダイエットの成功のカギは、PFCバランスにかかっています。

PFCの算出方法は以下の通りです。

  • P:F:C=15%:80%:5%
    ※総摂取カロリーに対する割合
  • P(g):(総摂取カロリー×15%)÷4
  • F(g):(総摂取カロリー×80%)÷9
  • C(g):(総摂取カロリー×5%)÷4

先ほどの例で考えると、

  • P(g):(1518×15%)÷4=56.9
  • F(g):(1518×80%)÷9=134.9
  • C(g):(1518×5%)÷4=18.9

1日で、たんぱく質約57g・脂質約135g・炭水化物約19gが目安となります。

3.良質な脂質をとる

ケトーシス状態をうまく活用するのなら、良質な脂質をとれるよう意識しましょう。脂質を大量に摂取するため、脂の多いベーコンやバラ肉を選ぶ方がいますが、なるべく避けるべきです。

肉類に含まれる飽和脂肪酸は血中脂質を増やす原因になり、血液の状態を悪くさせる恐れがあります。そうなると、代謝が落ち結果的に痩せにくくなる方も。

ケトーシス状態を維持するのにおすすめの油は以下です。

  • MCTオイル
  • ギー
  • オリーブオイル
  • アマニ油

とくにMCTオイルは糖質に変わるエネルギー源として優秀。ケトジェニックダイエットをするなら、ぜひ活用してください。

4.野菜・きのこ・海藻もしっかり食べる

野菜をしっかり食べましょう。たんぱく質・脂質の摂り過ぎかつ糖質不足による腸内環境の悪化を防ぐためです。

「でも、野菜って炭水化物多くないの?」と不安ですよね。ですが野菜のなかには、炭水化物(糖質)ほぼゼロのものもありますよ。

以下に記載しておくので、参考にしてください。

  • ブロッコリー
  • ほうれん草や小松菜
  • アスパラ
  • アボカド
  • きのこ類
  • 海藻類

アボカドは果物の仲間ですが、低糖質かつ高脂質でケトーシス中に大活躍します。食物繊維やビタミン・ミネラルも豊富なので、おすすめです。

5.2週間以上は続ける

ケトーシス状態に入ったら、2週間は継続して身体の変化を感じましょう。短期間でダイエット効果を判断すると、絶対に後悔します。

体脂肪は1kgで7200kcalものエネルギーを蓄えているため、そう簡単に減らないものです。

2週間もあれば体脂肪も落ち始めるはずなので、自分を信じて継続してください。そして痩せられた後は、食事に糖質を取り入れ、体型を維持していきましょう。

【肝心なのは痩せた後】バランスの良い食事と運動のポイント

ケトーシス状態でいると、多くの方が余分な体脂肪を減らすことができます。目標を達成したら、食事を通常モードに戻し、リバウンドしない3つのポイントを押さえましょう。

  1. 摂取カロリーは維持
  2. 糖質の摂り過ぎに気を付ける
  3. 体をしっかりと動かす

まず、摂取カロリーは適量のまま維持します。食べ過ぎれば、また太るからです。

かつ、糖質は摂り過ぎると体脂肪を増やす原因になるので、摂り過ぎには十分に注意します。

あとは体をしっかりと動かすこと!適量を食べ、しっかりと体を動かせば、リバウンドすることはまずありません。

まとめ

ケトーシス状態で痩せないときは、摂取カロリーやPFCバランスなどを見直してみましょう。

また食事内容が悪い、もしくはケトジェニックダイエット自体があっていないために、腸内環境が悪化して代謝が落ちている可能性もあります。

対策をしたうえで2週間は継続してみてください。きっと変化が現れるはずです。

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本記事の執筆者

管理栄養士・幼児食マイスター

kawano

クリニックでの栄養指導を担当。ちょっとした栄養の疑問に答えるブログを運営。食生活の悩みに全力で答えられるよう頑張っています♪

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